- AlexanderのDesign Patternは前者
- GoFのそれは後者
後者を顧客のところに持っていって話になるかい?ほぼないだろう。前者は意味がある。指差しをさせることができるからね。IT業界を「混乱」させている要因はここにあるのでは?自動車の設計を見ても、セダンとトラックではフレーム構造にしているかどうかでぜんぜん違う。でも使う側からはどうでもいいことだ。アクセルとブレーキの概念はまったく同じ。
どっかでPHPは「ものづくりが好きな人の言語」でRubyは「プログラムが好きな人の言語」とあったが、ちょうどこの関係とおなじなのではないだろうか。一般人にわかりやすい価値を提供しているのは前者で、いわゆるSIerのITアーキテクトとか、デマルコ本の話は前者にはいるのだろうな。
ポールグラハムはlisp/schemeマンセーだが、彼の富を作り出したのは前者の要素で、まちがいなく優れたプログラマ(これは後者の要素)だろうが、あまり寄与していないだろう。かれの著書を読む限り、それに関してどのくらい自覚的かは不明だが。前者のもっとも有名な人物はappleのジョブスだろう。ゲイツも両者の要素をもっているが、やはり前者が彼の富を作り出したのだと思う。rubyのmatzは後者。
問題は前者と後者をつなげる過程で経済的にうまくやれるかどうか。ゲイツやグラハムがこの点で非常に有利だったのは間違いないだろう。よく作ること抜きにスケールが大きいことをするのは難しい。はてなやgoogleが計算機の基盤にものすごく注力していることからもわかるだろう。
- 顧客の価値は何ぞや:前者、発見的。
- よく作ることとは何ぞや:後者、継続、経験的。
言語設計者は、前者と後者が一致しているケース(matzがそう)なので特異なのだ。
さて、ニュースで取り上げられる日本のものづくりは、最近後者に矮小化されているような気がするのですがどうでしょうか?
2 件のコメント:
matz on phpらしい。
LAMPセキュリティを強化する4つの方法 @ codezineより
実行できる最も重要な対策は、PHPを使わないことです。腐った果物を導入する前に、以下に目を通してください。
ツボだ。
コメントを投稿