2008年10月31日金曜日

テクノロジーにまつわる対する態度、文化

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日本のゲーム産業はもはやトップでない


鍵となるのは「日本がものを作る力、進歩する速度を、世界の技術革新の能力が上回ったことだ」という。そして、その速度を引き上げたのが「英語圏を中心に急成長したゲーム業界のコミュニティー」だと分析する。



その構造は完結して閉じており、すべてを自社で一貫開発する垂直統合だった。2000年代に入って、ミドルウエアなどの分業化を前提とする水平モデルへと世界が移行したときに、技術革新の速度に追いつけなくなった。


垂直統合だと、人材の流動性が低い(スキルの持ち歩きがしにくい。)/ イノベーションが起こりにくい。(会社という枠にとらわれてしまう、PointyHeadを説得しようとする無駄、機動力低下)ということかな。そうなると「業界として、給料が上がらない。あがらないと人が来なくなる。人が来ないから斜陽化に拍車がかかる。」という展開だろう。

OSSがはやるのはほかでもなく、(派遣のようなインチキな流動性ではなく)本質的に人材の流動性があがるからだ。会社とエンジニアの双方にとって好ましい。経済的必然だ。

またソフトウェアはよくスケールし一度書いたものを使いまわしたいので、グラフィックライブラリの仕様ようなものは機能的に優れたものが世界で1つあればいい。世界にゲーム会社が独占1社でない以上、OSSもしくはそれに近い形、ミドルウェアという形でシェアされることは必然だ。

知識が人間の上で動くソフトウェアだとしたら、知識・知性主導である産業には同じ現象が起こるだろう。情報を発信することにおいて、権威(楊枝)よりもコンテンツ(くいもの~~)である。知識やソフトウェアを共有する手段はここ10年で劇的に変わったことを計算に入れよう。

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