2009年4月27日月曜日

名前の秘密

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昔、新卒さんに(関数だか、ファイル名だかで)「かっこいい名前無いですか?」と聞かれて、それは質問がよろしくないと諭したが、無視されたことを思い出した。

tsurezuregusa.comより


徒然草 第百十六段 

寺院の号、さらぬ万の物にも、名を付くる事、昔の人は、少しも求めず、たゞ、ありのまゝに、やすく付けけるなり。この比は、深く案じ、才覚をあらはさんとしたるやうに聞ゆる、いとむつかし。人の名も、目慣れぬ文字を付かんとする、益なき事なり。

何事も、珍しき事を求め、異説を好むは、浅才の人の必ずある事なりとぞ。


■ 現代語訳 

 お寺の名前や、その他の色々な物にも名前を付けるとき、昔の人は、何も考えずに、ただありのままに、わかりやすく付けたものだ。最近になって、よく考えたのかどうだか知らないが、小細工したことを見せつけるように付けた名前は嫌らしい。人の名前にしても。見たことのない珍しい漢字を使っても、まったく意味のないことである。

 どんなことでも、珍しいことを追求して、一般的じゃないものをありがたがるのは、薄っぺらな教養しかない人が必ずやりそうなことである。

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